戸部 美幸
看護学校卒業後、1981年から社会保険埼玉中央病院(現独立行政法人 地域医療機能推進機構 埼玉メディカルセンター)に勤め、1990年に結婚・出産のタイミングで両立はできないと思い退職。
子どもが3歳の時どうしても看護の仕事に復帰したいと思い、半日のパートから始め、1994年鶴川厚生病院で看護師に復職。2010年に鶴川記念病院が開かれた際に同院へ。現在は看護部長を務めている。
どんな状況にも対応でき、優しく、気付きができる。
患者様、家族と向き合い寄り添える看護師を育てる。

そんな看護部を統括する私の仕事の一つが環境を整えること。スタッフが気持ちよく働ける環境をつくると同時に教育していくことで、あらゆる患者さんに対応できることを目指しています。
常に心掛けているのはスタッフの声に耳を傾けみんなの話をよく聞くこと

スタッフ同士の連携を強めるためには、人の話を聞いてくれる、話しやすい環境があることが大切だと思います。
現場で患者様と主に接するのは看護師ですが、さまざまな職種のスタッフと連携して看護にあたる必要があります。以前はリハビリ担当も3病棟に渡っており、情報交換が思うようにいかず調整が難しいこともありました。そこで、できる限り同じ方向性で患者様と関わっていくべきと考えるようになりました。現在は病棟の各階ごとに看護師とリハビリ担当の人を配置し、協力しやすい体制をつくりました。気づいたことをすぐ話し合って共有し、解決できるようにしたい。患者さんを思う気持ちは同じはずなので、普段からコミュニケーションを取っていつでも相談できる環境を整えたいと思います。
当院には結婚して子供が生まれても続けているママさんナースがたくさんいます。やりがいのあるこの仕事を長くするために、スタッフにはまず自分と家庭を大事にしてほしいと考えています。たとえば子どもが熱を出したら、ママさんもきちんと休んで子どもの病気を治すことが、母子にも仕事にもベストなんです。そんな不測の事態の時のために、普段はしっかり働いてもらう。その姿勢を見ていたら、仲間は必ず助けてくれます。その時その時のライフスタイルに合わせた働き方を実践し、看護師の仕事を長く続けてもらいたいですね。
ママさんナース以外の方たちが縁の下の力持ちになっていることを忘れないでいてほしいですね。
地域の人に安心してもらえる 病院を一緒につくりたい

病棟、外来、訪問看護それぞれが連携し、地域に貢献していかなければと考えています。病院での治療や看護は、最終的に在宅治療につながっています。お互いに情報を共有して、患者様、家族が望んでいる医療を提供でき、ここなら安心できると感じて来ていただける病院を目指したいです。
そんな思いを同じくし、前向きに働ける方が応募してくれることを望んでいます。新しい環境なのだから、失敗してもいいんです。どうして失敗したかを考えて次のステップに生かせることの方が大事です。そして笑顔で、相手の事を思い優しくできる人がいいですね。笑顔の人は声がかけやすく、会話のキャッチボールができると患者様、家族の方も安心して入院生活が送れると思います。ぜひ一緒にやりがいのある仕事をしましょう。