坂本 由恵
プロフィール
看護学校卒業後、一般の急性期病院や消化器専門病院に勤務。その後、ITベンチャー企業に転職。1年勤めた後、1997年に同法人訪問看護ステーション長沢ひまわりへ。現在「訪問看護ステーション 長沢ひまわり」の所長を務めている。
在宅療養の可能性を追求する 訪問看護の仕事にひかれて

私が訪問看護に興味を持ったのは、父がくも膜下出血で倒れた後、訪問看護サービスを受けていたのがきっかけです。ちょうど友人の看護師も訪問看護ステーションに勤めていました。介護保険制度がスタートする前で、ケアマネージャーという職も創設されるなど「在宅看護の時代が来る」という話を聞いたのです。ちょうど結婚したタイミングで川崎に引っ越してきて、訪問看護をやってみようと思ったのです。
私たち『訪問看護ステーション ひまわり』は、老いても、病んでも、自宅で自分らしく暮らしたいと願う方が安心して過ごせるように、24時間365日体制でサービスを提供しています。高齢者をはじめガンの終末期の方や小児の訪問看護も手掛けていて、利用者は多様性に富んでいます。
大事なのは自己決定と 人生に寄り添うこと

1日に訪問するのは平均4件。その際に心がけているのは、利用者様に私たちの考えを押し付けないこと。利用者様がどうしたいと考えているのかを聞き、自己決定を尊重しています。たとえばガンの終末期の方は「痛みだけ取ってほしい」とおっしゃる場合があります。いろんな考え方や価値観があるので、その方がどのような人生を望まれているかを大切にし、自分らしく過ごすお手伝いします。
訪問看護は病状管理や医療処置など医療を提供する仕事ですが、「病気を看る」のではなく、「病気の人を看る」事が大切です。「人を看る」つまり、それって「人生に寄り添うこと」だと私は思うのです。趣味や世間話、ちょっとしたユーモアや笑顔になり、病気である事を忘れ、利用者様自身が、病人ではなく、人として過ごすことができる。家でいきいきと過ごしている利用者様の姿を見て、支えられることがやりがいです。
とはいえ、程よい距離を保つバランス感覚も重要です。近すぎても遠すぎてもいけません。また、利用者様が好むスタッフのタイプもいろいろなので、移動中に切り替えるようにしています。スタッフには「女優になれ」と言っています(笑)。もちろん訪問先は相性を考えて決めていますが、やはりあらゆることに対応できるよう、様々なタイプのスタッフが揃っているのが理想ですね。
やりがいを感じながら キャリアを築いてほしい

私たちは24時間対応やスピード対応のほか、「依頼は断らない」というポリシーで職務に当たっています。おかげさまで近くの大学病院からも、「ひまわりじゃないと対応できない患者さんを依頼しています」という言葉をいただいたことがあります。『ひまわり』ならあらゆるパターンの症例に携わることができ、看護師としても成長することができます。キャリアを積み上げたい方にぴったりな職場ではないでしょうか。
来年3月、新たな看護小規模多機能型居宅介護施設をオープンすることになりました。最期まで家で過ごしたいという利用者さんが、一人暮らしや老々介護などのために結局病院に戻るケースはたくさんあります。それをなんとかしたいと長年思っていました。看護小規模多機能型居宅介護施設が開けば、地域で最期まで暮らしたいという皆様の願いを実現できることになります。このように、看護師からサービスを生み出したり、看護の力を大いに発揮できる仕事です。訪問看護の体験やYouTubeチャンネルも開設しています。先ずは、ご視聴、お問合せ下さい。
YouTubeチャンネル
訪問看護ステーション長沢・鶴川ひまわりHimawari Nursing vlog
訪問看護YouTubeチャンネル開設しました。毎週金曜夜8時
チャンネル名「Himawari Nursing vlog」
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